フォントの種類
日本語フォントは何百種類とあるでしょうし、欧文は文字数が少なくて作りやすいので星の数ほどは大げさにしても数え切れないほどあります。
そう、日本語のフォントを1セット作るとなると並大抵の作業ではありません。
日本語はフォントメーカーの技術者によって作られるのが一般的でした。
2000年ごろからは特別な技術がなくても手軽に・・・だけど根気さえあれば素人でもフォントを作ることができるソフトが安価で手に入るようになったため、
フォント作成人口が一気に増えています。無料配布のフォント(フリーフォントと呼ばれています)が増えてきたのもこのおかげです。
トゥルー タイプ
(True Type) もともとアップル社が開発したアウトラインフォント。マイクロソフトはその技術提供を受けてWindowsに標準搭載している。
トゥルータイプ コレクション
(True Type) 基本的にTrue Typeと同じだが「等幅」と「プロポーショナル」など並びの詰具合が違う複数のフォントが格納されている。
オープン タイプ
(Open Type) アドビ社とマイクロソフト社が共同で開発したフォント形式。異なるOS間でもつかえるようTrue Typeを拡張したもの。
ビットマップ フォント
(bitmap font) 上の3種類のフォントとは異なり、点の集まりとして表現されている。例えば縦24×横24ドットなどのサイズで作成されていて、拡大や縮小して表示するとギザギザになる。
等幅フォント(Monospace Font)
文字個々の幅とは関係なく固定されたピッチで表示されます。
横書きでももちろんいいのですが、特に日本語では縦書きにも適しています。
テキストアート(アスキーアート)と呼ばれる「文字を並べて描く絵」などは等幅フォントでなければ均整がとれません。
ちなみに、等幅は「とうはば」と発音します。
プロポーショナル フォント(proportional font)
文字個々の幅によって余白を整えてあります。
日本語では「カタカナ・ひらがな」が詰まっているくらいですがワープロなどで長い文章を書いたときなどは威力を発揮します。欧文は i と w の幅の違いを見ると分かりやすい。
3つのゴシック
MS ゴシック
は等幅フォントです。
原稿用紙に書いたように 漢字はもちろん、ひらがな も カタカナ も きっちり等幅です。
MS Pゴシック
は"P"の文字が入っていて前述のオキマリでプロポーショナルです。
MS UI gothic
は文章を書くときには普段あまり使いません。でも、メニューにはこれが使われているのです(特別な変更をしない限り)。
見ての通り ひらがな カタカナ がギュッと詰まっているのがわかるでしょう。狭いスペースに収めたいときにはとても重宝します。濁点と半濁点の区別もつきやすいようにデザインされていることも特徴のひとつです。
セリフとサンセリフ
文字の線の先端についている小さなヒゲがセリフ(serif)です。このセリフがついていないフォントをサンセリフ(sans serif)といいます。
ですからセリフもサンセリフもフォントそのものの名前ではありません。
もともと欧文フォントに対しての表現ですが、和文フォントでもこのヒゲをセリフと呼びます。
明朝体などにはセリフがついますが、ゴシック体はサンセリフでセリフがついていません。
メイリオ
メイリオはWindows Vistaで標準で採用されいますが、無料でダウンロードすることもできるのでXPでも利用できます。
「明瞭」が語源のようです。たしかに、文章になった場合ディスプレイ上では
読みやすく明瞭なフォントです。
ただし、固定ピッチであるのと、高さ方向にスペースが入っているので、
今までプロポーショナル(MSゴシックなど)で表示していたWebページ
は文字の表示領域が増えてしまい全体のデザインやバランスが崩れてしまう可能性があります。
あくまでもディスプレイでの表示用であって、印刷用としては淡々としすぎておりあまり面白くないですね。
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