カーヌーンは アラブ圏の伝統的な弦楽器。 台形の音響胴に3本づつセットになった弦が24コースほど(楽器によって異なる)張り巡らされている。 半音をさらに細かく分けることができるペグで微分音を出せるようになっていて、右手ではじきながら左手で細かい音を調整しながら演奏する。
ツィター型の弦楽器では珍しく、ブリッジの下は皮張りになっている。 伝承では中世イスラームの哲学・科学・音楽家のアル・ファーラービーが作ったということになっている。本当にファーラビーが作ったこかどうかは別にして、時代を正しいとするならば彼が生きていた900年ごろには、この高度な楽器が存在していたことになる。
はじく
こする
たたく
弦楽器図鑑(撥弦楽器)IROMBOOK