ギタロンは、マリアッチ*という楽団で使われるメキシコの撥弦楽器。 弦は6本で、全体のシルエットもギターと似ている。ギタロンの名前は「大きなギター」という意味合いを持つ。 ただし、楽器としての役割はベースだ。胴体は大きく、短いネックには太めの弦が張られている。 撥弦楽器は「はじく」ということであるが、ギタロンは「はじく」というより「つまむ」である。弦をつまんで引っ張りあげて離す。
ギタロンのボディは分厚く、背面はカメの甲羅のように丸くなっている。
*マリアッチ(Mariachi) マリアッチは、メキシコの代表的な音楽様式。記念日やお祭などの催しもので活躍するバンド。男性によるバンドとして発達してきたが、最近では女性も加わることがある。一般的に、5人〜10人くらいで構成され、時として何十人もの奏者が集まる場合もある。 ギター、ビウエラ、バイオリン、トランペット、そしてこのページで紹介しているギタロンが主な楽器。他に、アコーディオンやアルパ(小型のハープ)が入ることもある。
はじく
こする
たたく
弦楽器図鑑(撥弦楽器)IROMBOOK