ウトガルドンは、ハンガリーやルーマニアなどに古くから伝わる楽器。
棒で弦を叩いてリズムを刻む。こういう楽器を「弦鼓(げんこ)」ということもあるようだけど、あまり馴染みのない言葉。
スティックで弦を叩いてメロディを奏でる打弦楽器は数多くあるが、ウトガルドンはメロディではなくリズムが主体なので、パーカッションの要素が強い。
右手に持ったスティックで弦を叩き、左手は弦をつまむようにはじいて、リズムに「おかず」を添える。
その形状はバイオリン属を模倣しているようで、チェロの大きさに近い。弦の数は3本であったり、4本であったりで一定していない。
ウトガルドンでリズムを刻み、バイオリンでメロディを奏でるというスタイルが多く、ダンス音楽の伴奏としてとしてよく使われる。
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