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ケメンチェ kemence

カラデニズ・ケメンチェ karadeniz kemence
カラデニズ・ケメンチェ

このケメンチェは、黒海の周辺で愛奏されているので カラデニズ・ケメンチェと呼ばれる(カラデニズ karadeniz はトルコ語で黒海のこと)。
細長いボトル形のボディに3本の弦。座った姿勢の場合は膝の上に置いて演奏するが、左手で首のあたりを掴んでぶら下げて立った姿勢で演奏することもできる。


クラシック・ケメンチェ classical kemence
クラシカル・ケメンチェ

クラシカル・ケメンチェは、オスマントルコの伝統的な音楽に使用された楽器。 とても小さな楽器で、膝の上にチョコンと載せて演奏する。 その形は、カラデニズ ケメンチェがビール瓶なら、クラシカル ケメンチェは日本酒のトックリというところか。

大きさは多少違うが、ブルガリアの ガドゥルカ や ギリシャの クレタン・リラ は、全体のデザイン、半月形のサウンドホール、演奏姿勢などがとてもよく似ている。おそらく同系列楽器(古代ビザンチンのリラ)から派生したのだろう。


クラシカル・ケメンチェに よく似た楽器

gadulka
ガドゥルカ


クレタン・リラ

はじく

こする

たたく