オルトゥは、ケニア・ルオ族の弓奏楽器。
缶詰のような円筒形のボディに皮張りで、弦は一本だけ。ネックは丸棒で指板はない。糸巻き棒は長く、弦は電信柱の電線のように空中に張られている。
弓奏楽器といえばバイオリンを見慣れているので、指板がなく、弦がネックから距離をおいて取り付けられているのは特別なようだが、実は世界中の民族楽器では オルトゥのように空中に弦を張るスタイルのほうが多い。
演奏は、楽器の底を お腹あたりで支えて横向きに固定する。横向きに固定するほうが安定するからだろうが、これは弦が一本だけだからできるのだね。
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