弦楽器 図鑑

弦楽器 図鑑

げんかん 阮咸 ルアンシェン

阮咸

阮咸は、中国の弦楽器。
中国晋代に、世俗を避けて竹の林で楽器と酒を楽しみ、高尚な談義にふけったとされる七人の賢者がいた。この「竹林の七賢」の中に、阮咸(ルアンシェン)と言う人物がいて、楽器の達人だった。 阮咸が奏でるのは丸い胴を持ち、長い棹にはフレットが付いていて4本の弦が張られていた。 阮咸の愛したこの丸い胴の楽器は、奏者の名前をそのままもらって「阮咸」と呼ばれるようになったのだとか。

中国では楽器の改良はとても積極的で、伝統的なデザインは残しつつも、どんどんと改良されていってる。歴史ある阮咸も新しい楽器に生まれ変わっていて、指板やフレットは西洋音楽にも対応できるよう現代流に配置されている。 阮咸は単に「阮(ルアン)」とも。

中国では、改善された阮咸が使われているが、古い時代の阮咸は中国には残っていない。古代の形状を持つ阮咸は世界に二つしかないといわれており、それが日本の 正倉院の宝物 として保存されている。



中国の弦楽器

古琴
古箏
琵琶
柳琴
月琴
二胡
京胡
革胡
楊琴

はじく

こする

たたく