エクタラは、1本弦のインドの楽器。 本体はヒョウタンまたは木製で底が皮張り。竹を割って三角形状にした柱に弦を張ってあり、その竹をつかむことにより弦の張力が変化し音程が変わる。 ビンビンビンとリズムを刻む。
エクタラは、底の膜から伸びた弦を二つに裂いた竹で支えている。まるで水桶のような形。 ゴピチャント gopichand とも呼ばれ、インドの他にバングラデシュやパキスタンの吟遊詩人*が 弾き語りの伴奏楽器として使っている。 インドには、他にも、弦の張力を変えながら演奏する楽器として カマク がある。
インドの弦楽器
*吟遊詩人(ぎんゆうしじん) 吟遊詩人は、町から町へと渡り歩く、楽人。生活を歌う、英雄伝を歌う、そして各地の出来事ニュースを歌ったりした。「歌う」というより「語る」のほうが正しいかもしれない。 古くは10世紀ごろから、もちろん録音とか放送とかいう機器なんぞなかった時代なので長い長い物語もすべて暗記し、それぞれ地域固有の楽器を伴奏として語った。吟遊詩人は、世界中の地域で存在しており、日本では琵琶が伴奏楽器として使われた。 現在でいうならば、街角で歌ってるストリート・ミュージシャンというところかな(‥‥ちょっと違うかも)。
はじく
こする
たたく
弦楽器図鑑(撥弦楽器)IROMBOOK