カマクは、インドの楽器。主にベンガルやオリッサなどの地域で使われている。 太鼓に弦を取り付けた構成になっていて、「発音原理」から楽器区分「ザックス=ホルンボステル分類*」からすると、カマクは二つの要素を持っている。 皮(膜)を発音させることで音を出すとするならば「膜鳴楽器」であり、弦の発音を皮(膜)で増幅させているとするならば「弦鳴楽器」ということになる。 このサイトは弦楽器図鑑であるゆえ、カマクは弦鳴楽器(弦楽器)であるとしよう。 手で弦を引っ張りながら音程を調節しつつ、もう一方の手にはヘラのようなプレクトラム*を持ち弦をはじく。
音程は不確かであり、いくら卓越した能力を持つインド人であってもメロディを奏でることはできそうにない。 ビン ビン ビン とリズムを刻みながら唄を歌う。
インドの弦楽器
*ザックス=ホルンボステル分類とは 「音を出すものは何なのか」によって 体鳴楽器・膜鳴楽器・弦鳴楽器・気鳴楽器・電鳴楽器の5種類に大別してある。 ドイツのクルト・ザックスとエーリッヒ・ホルンボステルにより体系化された。 *プレクトラム 弦をはじくための道具の総称。ギターのピック、三味線の撥(ばち)、筝(こと)の爪など。
はじく
こする
たたく
弦楽器図鑑(撥弦楽器)IROMBOOK