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京都にある「株式会社システムハウス福知山(SHF)」はWebページで見る限り小さな会社です。
この小さな会社がCADソフトを無償で使用可能とすることについては社内賛否両論だったのではないでしょうか。
元来、CADというのは手軽に使えるものではありません。ソフトウェアの知識以前に設計という知識が必要です。 設計ができるからCADが使えるのであって、CADが使えるから設計ができるというわけにはいかないのです。 さらに、機械関連のCADはオートデスク社のAutoCADが世界的規模でシェアを持っていて、 企業での新規導入時には互換性や図面管理システムの連携などを考えてみて、やはりAutoCADの名が挙がります。 ある企業では設計部門が使い慣れた今のCADを捨てて何百万円何千万円の投資をしてでもAutoCADに入れ替えようとすらしているのですから。 そんなわけで、いくら高性能のCADソフトを開発したとしても企業で使ってもらえる可能性はとても薄い。 家庭で本格的なCADを使うなんてことは無いことは無いだろうけど考えにくいのです。 それならドロー系グラフィックソフトみたいな感覚でアピールしようというのがこの会社の考えではなかったでしょうか。 AR_CADで、 最初はポスターやチラシ作りで楽しんでくれる。間取りや地図を描いてみたりも。少し腕に自身がある方は本格的にCADとして使ったりする。 なかなか面白いソフトである。そうこうして会社の知名度をはあがる。受注ソフト開発などではいい仕事する。ますます会社は発展する。 マイクロソフトやアドビまたサンマイクロシステムズなどの世界的戦略とは比べ物にならないのですが、 システムハウス福知山さんの熱い思いが伝わってきます。 AR_CADはフリーでありながら本格的な汎用 2次元CADで、対応フォーマットは 本来のドロー系だけではなくペイント系にも対応している。(SXF,DXF,DWG,JWW,JWC,JPG,PNG,BMPなど) さらにPDFでの保存もできる。 参照ペイントとドロー 私は100人ほどの設計部隊がある会社(兵庫県)に勤めており、ある程度図面を読むことはできますが設計そのものとなると素人です。 でもグラフィックとしてベジェやスプラインはある程度使いこなせますので、AR_CADでちょっと遊んでいます。 CADで遊ぶなんて技術屋には失礼だけど、かっこよく言えば私はアーティストなもんで。 (2005.05.30) |
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