クラビコードは、ヨーロッパの楽器。鍵盤を使って弦を叩く。14世紀頃に開発された。
鍵盤を押さえると、弦を叩くタンジェントがはね上がる。その時、弦の長さを固定してから叩き、その弦長に対応した音が響く。 鍵盤を離すとタンジェントも弦から離れて消音フェルトで消音される。 タンジェントの位置が違う鍵盤を用意しておくと、ひとつの弦で複数の音程を出せることになる。
この方法は、ひとつの弦で複数の音程を出せるため、弦の本数は鍵盤の数より少くてよい。 ただ、クラビコードのこのような仕組みは、1本の弦が複数の音を担当するため違う音を同時に出す能力が限定されてしまう。また、音が小さいのも難点。18世紀ごろまで活躍したが、その後、ハープシコードや そしてピアノに鍵盤楽器の座を奪われてしまった。 上のイラストは仕組みを分りやすくするために描いたもの。実際には鍵盤と弦は90度の角度で交差している。
ヘラルト・ドウの絵画より『クラヴィコードを弾く婦人』
鍵盤のある弦楽器
クラヴィハープ
鍵盤グスリ
ハープシコード
スピネット
バージナル
オルフィカ
ピアノ
はじく
こする
たたく
弦楽器図鑑(打弦楽器)IROMBOOK