リローネは、ヨーロッパの古楽器。16世紀〜17世紀ごろの楽器、主にカトリック教会で使用された。
幅が広く短いネックにはフレットが付いている。弦は14本で、その内2本が共鳴弦。ただし、地域や時代により様々で20本近くの弦を張り巡らせた楽器もある。
こんなにたくさんの弦があると一本一本選んでひくことは困難。複数の弦を同時に弓でこすって和音を出すのが主な演奏だったようだ。
古くヨーロッパでは、ヘッド部分が平らで糸倉が箱になっていない弦楽器を「リラ」と呼んでいた時代があり、脚に挟んで演奏する楽器ということでリローネは
リラ・ダ・ガンバ
とも呼ばれる。
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