電子化 文書
図面・文書の電子化用語
ODF OOXML


| BOM | CAD | CALS | DPI | DWF | DXF | EDI | e文書法 | HPGL | OCR | ODF | OOXML | PDF | PDM | RoHS | STEP | TIFF |
ODF
オープン文書フォーマット
Open Document Format

ODFもOOXMLもXMLがベースになっており、複数ファイルをZIPで取りまとめて一つのファイルに束ねているという方式に関しては同じ構造を持っている。 通常は各アプリケーションのファイルはそのソフト固有の作り方であるため、その構造を見ることはできないが XMLベースで作られたファイルフォーマットは、ちょうどホームページのソースを見るように中身を見ることができる。文字通りオープンである。 ソフト開発者はこのフォーマットを使用したアプリケーションを対価を支払うことなく作成することができるということにおいても オープンたる由縁である。
ODFは、 OASIS(構造化情報標準促進協会)、 ISO(国際標準化機構)、 IEC(国際電気標準会議) によって標準規格として認定されている。


(1) ODFのひとつである図形用フォーマット odgファイル
ODFの一例として、サンマイクロシステムズのオープン文書フォーマットのひとつ「図形描画ファイル odg」

このファイルを分解してみよう。
ODFのひとつである図形用フォーマット odgファイル

(2) 拡張子をzipに変えてみる
odgファイルの拡張子をzipに変えた。

通常はこんなことはしないのだが、odgファイルを取りまとめているのはzipなので、こうするとzipファイルとして認識される。
拡張子を 変えただけなのでファイルサイズは同じだ。
拡張子をzipに変えた

(3) 解凍すると中身は複数のファイル
解凍するとXMLファイルやフォルダなど複数のファイルで構成されていたことが分かる。

この図では分からないがフォルダには画像ファイルなども含まれている。
圧縮が解けているのでファイルサイズの合計は大きくなっている。
ZIPファイルを解凍すると中身は複数のファイル



XML
Extensible Markup Language
文書やデータの意味や構造を記述するためのマークアップランゲージのひとつ。 例えば、このページの白紙の部分を右クリックして「ソースの表示」を選択すると現れるが、これがマークアップランゲージである。 ホームページはHTMLであるがXMLも仕様がちがうものの方式としては同じである。
いずれも末尾の ML はMarkup Languageの略。

ZIP
ファイル圧縮フォーマット
日本にはLZHという優秀な圧縮フォーマットがあるがZIPは国際的に多く使用されており、今後日本でもZIP形式の圧縮フォーマットが普及すると予想される。
圧縮というと、ファイルサイズを小さくするというイメージが先行してしまうが「複数のファイルをひとまとめにして一つのファイルにできる」 ということも大きな特徴である。ちょうど引越しの時など「たくさんの本や写真アルバムをダンボール箱につめた」という状態に似ている。

OASIS
Organization for the Advancement of Structured Information Standards(構造化情報標準促進協会)
既存のマークアップランゲージ(XMLなど)の標準技術を基に、ワープロや表計算などのアプリケーションに適合させ、ビジネス文書の情報交換用技術標準を作成する国際的団体。
オアシスという富士通のワープロがあって紛らわしいが、富士通ワープロ「OASYS」なので綴りが違う。

digitization drawing