- 永久保管管理の謎
- 過去には「酸性紙問題」というのがある
- 永久を現実的な数値に置き換える
- 記録する方法が違う
- 実際に何年の耐久性があるのかは分からない
- 寿命推定試験
- 技術的進歩の明暗
1982に発売された音楽CDはいまでも、変らず再生できる。デジタルなので音質そのものが悪くなることもない。
CDの寿命は「10年以上」と表現はあいまいではあるものの、少なくとも30年くらいは寿命が保証されている、かと思いきや、実はそうではないのだ。
市販されているCD-ROMは私たちがパソコンで使うCD-Rとは記録方法が違う。音楽や映像を記録し市販されているCD-ROMはピットといって小さな穴を刻んでいるため堅牢な記録ができている。対し、一般のパソコンで記録できるCD-Rは有機色素を変化させているので軟弱な記録だ。
市販されている音楽CDのように堅牢な技術で記録されているものが30年の耐久があるのは当たり前である。30年も経たずして読み取れなくなるのなら過去の酸性紙問題にも劣る。
私たちが、パソコンで記録しているDVDやCDの耐久性は実環境下では未検証なのである。