電子ファイル図面に関連する用語
BOM
部品構成表 / 部品展開表(Bill of Materials)
手書きであろうと、ワープロであろうと部品構成表であるが、ここでいうBOMは
管理システムのなかでデータベースとして部品構成表が構築されている状態をいう。
システム化すれば部品構成に図面を添付させることができる。
製品構造を構成した「設計BOM」。材料調達し生産するための「製造BOM」などが代表的。
CAD
コンピュータによる設計支援ツール(Computer Aided Design)
建築用、機械設計用、電気設計用など、それぞれ用途に応じて提供されている。
DPI
(Dot Per Inch)
解像度の単位。1インチあたりドットの数が何個か、という単位。
TIFFファイルにする場合解像度を指定する必要がある。
300dpiであれば、縦横25.4mmの正方形の面積を9万に分割することになる。
図面の場合は白黒2値で保存するので、白いか黒いかが保存されている。
DWF
Autodesk社のが開発した画像フォーマット。Web用に開発されていてインターネット(ブラウザ)で表示することができる。
拡張子は *.dwf /
*.dwfx
DXF
Autodesk社のCADソフト(AutoCAD)でバ-ジョンが異なるデータ互換変換を目的に作られた中間ファイル形式。
AutoCAD以外でも、ほとんどのCADはこのファイル形式をサポートしており、
ベクトルデータを格納するファイル形式の業界標準になっている。
EDI
電子データ交換(Electronic Data Interchange)
注文書や請求書・図面仕様書などネットワークで情報を伝送し複数の取引先と取引を行うこと。
異なる企業・組識間での情報交換であるがすべての取引先に標準的な規約・フォームを定義する必要がある。
e文書法
民間企業に紙での保存がが義務付けられた文書の電子化を認める法律。
「民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律」
と「同法施行に伴う関係法律の整備等に関する法律」の総称である。
電子文書法とも。
HPGL
(Hewlett-Packard Graphics Language)
ヒューレット・パッカードのプロッタで使われていた初期のプリンタ制御言語。のちに、ほとんどすべてのプロッタの標準となった。なおプロッタメーカー独自の拡張仕様も存在する。
マイナーなCADを使っていたりの理由で、CADから直接TIFFにすることが出来ない場合、
いったん「HPGL」に変換してからTIFFに変換するという方法をとることがある。
イソプロテック HPGL/Image Viewer PloView
カーネルコンピュータシステム
OCR
(Optical Character Reader)
スキャナなどで画像ファイルに表現されている文字を読み取り、Character(テキスト情報)に変換する装置。または、そのソフトウェア。
ODF
(Open Document Format )
オフィスソフトOpenOffice.orgで使われていたファイル形式を拡張し、標準化団体のOASISが標準化したもの。
XMLベースの文書フォーマット。
ODFに関するニュース
OOXML
(Office Open XML)
マイクロソフト社が開発したXMLベースの文書フォーマット。
OOXMLに関するニュース
PDF
(Portable Document Format)
米国アドビシステム社によって開発された、電子文書のためのフォーマット。
文字情報・画像がレイアウトされた情報を保存できる。コンピュータの機種や環境によらず表示することができ、
原本のレイアウトを正確に再生することができる。
PDF文書の作成には本家Adobe社のAcrobat、表示にはAcrobat Readerというのが定番ではあるが、Adobe社はPDFの仕様を公開しているため
他メーカーから新しいソフトがどんどん出回っている。
Adobe
PDM
製品情報管理(Product Data Management)
PLMと云うこともある。この場合、製品ライフサイクル管理(Products Lifecycle Management)であるが、両者の違いは明確ではない。
管理ソフトメーカーによって表現が変わるが、「情報管理」より「メンテナンスも含めた製品寿命の管理」
のほうが的確な名称であるとしてPLMという言葉が生まれたようだ。
STEP
製品データの交換規約
(Standard for the Exchange of Product Model Date)
製品の形状データのほか広範囲な部品の様々なデータを各企業間で正確に交換しようとする国際的な標準規約。
スキャン
(Scan)
幅の広い言葉であるが、図面を電子化するという意味においては「紙の図面をスキャナーで読み取ってコンピュータに電子図面として保存する」こと。
スキャニング。
セキュリティ
(Security)
安全。また、保安。防犯のこと。
プライバシー、漏洩、有害サイト、不正侵入・・・・デジタルデータはいつも脅威にさらされている。
ソリューション
(solution)
業務上の問題点の解決や要求の実現を行なうための情報システム。
基本的なソフトウェアパッケージがあり固有の用件をカスタマイズする方法が一般的である。必要となるあらゆるハードウェア・ソフトウェア・サポート技術員を提供する。
「複数の製品やソフトウェアパッケージを組み合わせて提供されることも多い。
ソリューションの構築を請け負うIT関連企業やグループを「システムインテグレータ」「システムプロバイダ」などと呼ぶことがある。
情報システムを導入時、導入しようとしている企業のシステム化要求に対して情報システムの機能がうまくかみ合っているかを調査分析することを
フィットギャップ(または フィット&ギャップ)という。
ファイルサイズ
TIFFは2値(白黒)で保存した場合、ファイルサイズは比較的小さくなる。
TIFFはフルカラーでも保存できるが、フルカラーで保存しても白と黒だけの図面は白と黒だけだ。
「フルカラー」は「2値」と比べてファイルサイズが何十倍も大きくなってしまう、
図面の場合見た目では区別が付かないので注意が必要。
2値で保存した場合でも図面そのものの大きさ・圧縮の効果・解像度の指定によってファイルサイズは一定ではないが
A4で圧縮効率が良い場合40KB、A2で圧縮効率が悪い場合300KB くらいだろう。あくまでも目安。
プロッタ
(Plotter)
図面などをディスプレイや紙に出力・印刷する装置。
XYプロッタといって、テーブルの上に置かれた紙の上にペンで線を書いていく装置があるが、高速な大判用プリンタが
開発されている現在においてはプリンタとプロッタの違いが明確ではない。
大判の図面を印刷するプリンタをプロッタと呼ぶ場合がある。
ラスターとベクトル
TIFFはすべての面を点で記憶している(ラスターイメージ,ドロー系画像)。
対し、CADで描いた図面は点と線、その位置情報を記憶している(ベクトルイメージ,ペイント系画像)。
ラスターの画像ファイルをベクトルの画像ファイルに変換することを「ラスベク変換」と、略していう場合がある。
マルチTIFF
複数ページをひとつファイルとして保存できる。閲覧印刷も複数可能。ワープロやPDFなどのようにページを扱える。