ゲンブリは、モロッコで使われている撥弦楽器。共鳴ボディは皮張りで、丸棒状のネックがささっている。
エコンティン
や
ンゴニ
と同じくネックの途中から弦が張られていて、それぞれ長さが異なる。
皮張りのエコンティン、ンゴニ、そして このゲンブリは、アメリカ合衆国で発展した
バンジョー
の元になった楽器だと云われている。アメリカに連れてこられたアフリカの人たちは 故郷の楽器を思い浮かべ 皮張りの弦楽器を作ったのだろう。
バンジョーには、クロウハンマー演法(claw-hammer style)といって、ちょうどデコピンのように人差し指や中指の背中(爪の部分)で弦を上から叩きつける弾き方があるが、このテクニックもゲンブリが元になっているのではなかろうか。
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